15年間プードル一筋でブリーディングを続けている小松崎ブリーダー。自身の経験をもとにオープンした「サロン」は、「譲り受けた後も気軽に相談できる」と評判を集めています。

事務局　どんな犬種を扱っていますか?
小松崎ブリーダー　プードルです。姿の美しさに惚れて、15年間ずっとプードルをブリーディングしています。

事務局　プードルをブリーディングし始めたきっかけはなんですか?
小松崎ブリーダー　最初はペットとしてプードルを飼っていたのですが、ある時、ドッグショーに出ているというブリーダーさんに出会ったんです。そこで初めて『スタンダード』という概念を知りました。感動しましたね。スタンダードに忠実にブリーディングすれば、健康で、かわいい子に出会えるんだ、って。そのブリーダーさんの所に通ううちに、徐々にブリーディングとドッグショーに魅かれていきました。

事務局　そのブリーダーさんから引き取ったプードルはどんな子でしたか?
小松崎ブリーダー　最初は男の子しか譲ってくれませんでした。私も勉強不足だったので、まだ繁殖はさせられないと思ったんでしょうね。勉強を重ね、何度も通ううちに、とうとう、シルバーの女の子をいただくことができました。私が信じるスタンダードの骨格、そのものを持った子でした。

事務局　そのシルバーのプードルが初めてのチャンピオンなんですね。
小松崎ブリーダー　そうですね。とっても優しい性格の子だったので、なかなか順調にはいきませんでしたが、絶対チャンピオンになれると信じて、一緒に頑張りました。

事務局　今は、その子の子どもたちがショーに出ているそうですね。
小松崎ブリーダー　はい。親の骨格を引き継ぎ、健康で姿のいい子になったので、とんとん拍子にチャンピオンまで上り詰めました。私は、健全な子を作るのが、ブリーダーの一番の仕事だと思っています。顔の可愛さだけ追及すると、どうしても無理が出てきます。長く一緒に生活する子なので、できる限り健全で元気な子をお渡ししたいと思うんです。

事務局　小松崎ブリーダーは、お客さまを対象にしたサロンを開いていると伺いました。
小松崎ブリーダー　私は、犬たちを自分の家族だと思っています。家族をお譲りしているのですから、お客さまだって家族のようにお付き合いしたい。日常のちょっとしたことを気軽に相談したり、何か起きた時にすぐアドバイスできるような場を作りたいと思ったんです。私がブリーダーになる前、病気だと知らずに引き取った子がいるんですが、その時は誰にも相談できず、とっても辛い思いをしたので…。

事務局　サロンはどんな場所ですか?
小松崎ブリーダー　6人ほど座れる大きなテーブルがあり、お越しになられた方がゆっくりと過ごせる癒しカフェのような雰囲気です。トリミングや、それぞれに適したフードの販売もしています。自分が引き取った子の兄弟犬や親戚犬と会えるというのも、ご好評いただいている理由のようです。飼い主同士が、お茶を飲みながら情報交換できる場になっています。ワンちゃんを1匹選ぶ、というのは、とても難しいことですよね。迷ったら、ブリーダーを基準に選ぶといいのではないでしょうか。長くお付き合いできるな、と思えるブリーダーを選ぶことが、犬と楽しく暮らす一助になるのでは、と思います。お客さまが笑顔になれるブリーディングを、これからも続けていきたいと思っています。

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