トイプードルを飼うときにケージを利用するメリットと必要なしつけ

ケージを利用するメリット

ケージとは、室内に置く広めのハウスのことです。木材や金属の枠で囲まれていて、リビングなど好きなところに犬専用のエリアを作ることができます。

ケージには「閉じ込める」「ストレスが溜まる」「さみしがる」そんなイメージがあるかもしれませんが、それは間違い。ケージは犬にとってとても重要な空間で、それは甘えん坊なトイプードルにとっても同じです。

犬には縄張り意識があり、自分が縄張りだと決めたところを守ろうとします。
もし、ケージではなくリビング全体、もしくは家全体を縄張りだとしてしまうと、犬が守らなければいけない範囲はケージと比べ物にならないほど広大です。これではいつでも警戒していなければならず、トイプードルもストレスが溜まってしまいますよね。
来客時に激しく吠える原因にもなってしまいます。

甘えん坊で飼い主さんが大好きなトイプードルにも、ケージを利用して、トイプードル専用の狭い空間を作ってあげましょう。

ケージをトイプードルがリラックスできる場所にしよう

ケージを購入したら、以下のしつけを行いましょう。

ハウストレーニング

まずはおやつなどをケージに入れて、トイプードルをケージの中に誘導します。ケージに入るタイミングで、「ハウス」と言いましょう。ケージの中に入ったら褒めてあげてください。
これを繰り返すうち、「ハウス」の合図で自分からケージの中に入るようになります。

ケージの中でおやつやおもちゃを与え、さらに寝床をケージの中に固定することで、トイプードルにとってケージがリラックスできる場所になります。
こうしてケージがトイプードルの縄張りとなると、お客さんが来ても攻撃的になりにくいですよ。

吠えても無視！

トイプードルがケージにまだ慣れていない場合、ケージに入れると鳴いたり吠えたりすることがあります。しかし、どんなにトイプードルが悲しそうに見えても、とにかく「無視」することが大切です。

トイプードルはとても利口です。吠えるからといってケージから出してしまうと、「吠えれば出してもらえる！」と覚えてしまい、無駄吠えの原因となってしまいます。気を付けましょう。

トイレトレーニング

トイレトレーニングもケージを使って行います。

トイプードルがそわそわして落ち着きがない、においを嗅ぎまわってるなどの排泄の素振りを見せたら、ペットシーツを敷き詰めたケージに入れます。慣れないうちは実際に排泄するまで少し時間がかかることもありますが、排泄するまではケージから出さないでください。
食事後や寝起き、遊んだあとなどはトイプードルが排泄しやすいタイミングです。

ケージ内でごはんを食べたり寝たりするうち、排泄する場所が限られていきます。
寝床周辺のペットシーツから徐々に外していき、最終的にはトイレトレーにあるペットシーツの上で排泄できるようにしましょう。

うまくケージ内でできたら、しっかり褒めてあげてください。失敗したらトイプードルに一切声をかけず、無視してサッと片付けましょう。
𠮟りつけると、排泄したこと自体を責められているとトイプードルが勘違いしてしまうかもしれません。飼い主に見つからないところで排泄するようになってしまう可能性があります。

トイレトレーニングには半年以上かかることもあります。イライラすることもあるかもしれませんが、感情的になって叱りつけないよう気を付けましょう。時間がかかるものだと理解してあげてくださいね。

まとめ

小さくて甘えん坊のトイプードルにも、他の犬同様縄張り意識があります。家全体を縄張りにしてしまうと来客時に激しく吠えたり、ストレスの原因となるので、必ずケージのような狭くて安心できる縄張りを与えてあげましょう。